【年齢別】お年玉の相場はいくら?
ポチ袋への入れ方などマナーもあわせて紹介

お正月に家族や親戚で集まって、おせち料理を食べたりお年玉をもらったりするのは子どもにとっては楽しみなイベントになります。お年玉をあげる大人にとっては相場の金額や渡し方など、気になることが多いものです。この記事では、お年玉の相場や渡し方のマナーについて解説します。
お年玉の相場を年齢別に紹介

お年玉は子どもや孫の年齢が上がるにつれて、金額も増やすことが多いです。まずは、お年玉をあげる金額の相場について、年齢別のデータをもとに紹介します。参考にするのは株式会社インテージが2023年12月に実施した「2024年お年玉調査」のデータです。
未就学児
未就学児のお年玉では、1,000円以下が44.9%でした。次いで1,001~3,000円が31.2%、3,001~5,000円が14.9%となっています。赤ちゃんや幼稚園児にはお金の価値への理解が難しいため、1000円以下が相場となるでしょう。多く渡したとしても3,000円以内とするのが大半です。
小学校
小学校1~3年生のお年玉は、1,001~3,000円が50.3%で最も多く、次いで3,001~5,000円が21%です。1,000円以下の割合は、19.7%となっています。小学生の低学年になるとお金の価値は分かっても自分で管理するのが難しいため、3,000円程度が相場となるでしょう。
小学校4~6年生のお年玉は、1,001~3,000円が40.9%で最も多いです。次いで3,001~5,000円が37.6%、5,001~10,000円が13.2%、1,000円以下が7.4%となりました。小学生の高学年になるとお金の価値が分かるようになり、自分の欲しいものを買ったり貯金したりする判断ができるようになります。1,000~5,000円で約8割を占めますが、小学校低学年に渡したときより金額を上げるのが相場となるでしょう。
中学生
中学生のお年玉は3,001~5,000円が49.1%と約半数で、次いで5,001~10,000円が29%となっています。中学生になるとおもちゃ以外の用途にお年玉を使うことも増えるでしょう。中学生に渡すお年玉は5,000円程度が相場といえます。
高校生
高校生のお年玉は5,001~10,000円が48.8%と約半数で、次いで3,001~5,000円が38.5%、10,001円~20,000円が5.4%です。高校生に渡すお年玉は5,000円程度から、多いと10,000円を超える金額も相場となるでしょう。
大学生
大学生(専門性、短大生)のお年玉は5,001~10,000円が67.7%で最も多いです。次いで3,001~5,000円が15.3%、10,001円~20,000円が8.9%になります。高校生より高額になり10,000円程度となる割合が増え、少なくとも5,000円以上となるのが相場でしょう。
お年玉のポチ袋への入れ方とマナー

ここからは、お年玉のポチ袋への入れ方とマナーについて解説します。
ポチ袋の選び方と書き方
お年玉を渡すポチ袋は、人気のキャラクターやデザインのあるものが選ばれやすいです。メッセージが書かれたものやユニークなポチ袋にすると、子どもに喜ばれたり会話の種になったりすることもあります。
お年玉を渡す子どもの親との関係によっては、水引のついたもののほうが礼儀正しくなることもあるでしょう。自分の子どもや孫、甥や姪には礼儀を気にすることは少ないですが、仕事関係での相手の子どもの場合は注意しましょう。
ポチ袋の書き方は、表面の左上に渡す相手の名前、裏面の左下に渡す側の名前を記入します。
お札の折り方と入れ方
お年玉を現金のお札で渡す場合、肖像画を表にして左側から内側に3つ折りし、折った右側がポチ袋の表となる向きに入れます。ポチ袋の大きさによっては3つ折り以外の場合もありますが、4つ折りは縁起が悪いとされる可能性があるため避けましょう。
硬貨は絵柄の面が表になるため、ポチ袋の表と合わせて入れます。お札をお年玉で渡す場合は、新札を用意しておきましょう。
金額や縁起に気をつける
お年玉はお正月のお祝いの席で渡すため、不幸や苦を連想する数字となる金額は避けましょう。一般的には、「死」を連想する4、「苦」につながる9となる数字を避けるのが礼儀です。
また、渡す相手が喪中の場合、年賀やお年玉を控えるのがマナーになります。喪中でもお年玉を渡したい場合は、派手にならないポチ袋でお小遣いとして渡しましょう。
お年玉をあげる年齢や金額について相談する
お年玉をあげる年齢や金額は、一般的な相場だけでなく家庭や親戚での金額を確認したり相談したりしておくことが大切です。お年玉でもらった金額について子ども同士でけんかになったり不満を抱いたりする可能性があります。
また、他の子どもにあげた金額と自分の子どもがもらった金額に大きな差が出ないよう、調整することも大切でしょう。家庭内でのお年玉の方針や親戚同士での金額の相場について、迷うことがあれば事前に相談しておくと安心です。
お年玉の使い方と金融教育

お年玉ではある程度まとまった金額を子どもが受け取るため、お金の扱い方を身に付ける良い機会です。ここからは、お年玉の使い方と金融教育について解説します。
好きなものを買う
子どもがお金の価値を分かるようになると、自分の欲しいものをお年玉で買うという選択もできるようになります。親から買ってもらうのと自分のお金で買うのとで、子どもにとっては手に入れた喜びも変わるでしょう。
普段のお小遣いにお年玉を足したり、数年分を貯めて買ったりと、お金の使い方が身につく機会となります。
将来のために貯金する
お年玉で好きなものを買うのではなく、将来のために貯金しておくという使い方もあります。お金を受け取ったときにすぐ使ってしまうのではなく、将来のために貯めて必要なタイミングで使うという経験は大切です。
お年玉で受け取るお金を貯金すると、数年で数万円を超えることもあります。貯金額の目標を決めたり将来どんなことに使うか考えたりすることは、お金の扱い方を教える機会となるでしょう。
お小遣いとして家計管理を身に付ける
お年玉を、お小遣い帳などで管理することも大切です。お年玉で欲しいものを買ったり貯金をしたり、使いたい金額と残額を計算して管理する力を身に付けられます。お年玉の使い方や残額について、お小遣い帳などを用いて計算しながら自分で考えることで、家計管理が養われていくでしょう。
少額の投資を始める
高校生は2022年4月から金融教育が始まり、成人年齢が18歳となって証券口座の開設が可能になりました。高校の金融教育で学ぶ金融商品の種類や活用方法について、実践する機会を設けることも大切です。
投資信託であれば10,000円程度の少額から投資ができるため、お年玉の活用方法として検討してみましょう。
まとめ
お年玉の金額の相場は、年齢が上がるにつれて高くなっていきます。相場だけでなく周りの人が渡す金額の目安も確認し、渡し方のマナーを守ることが大切です。お年玉を受け取る子どもにとっては、金融教育の機会にもなります。ぜひ、お年玉の相場や渡し方のマナーを参考にしてみてください。

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