金融犯罪にご注意ください

通帳を盗む手口・具体的な防衛策

1) 通帳を盗む手口

ピッキング

シリンダー錠を特殊な工具を使って、開錠します。ほとんど痕跡が残らないため、盗まれたことに気付くのが遅れる傾向にあります。
自動車のドアも同様な手口で開錠し、車内にあるカード等を盗みます。

サムターン回し

ピッキングよりも新しい手口です。ドアの隙間やドアスコープまたはドリルを使用してドアに空けた小さな穴から特殊な形状の針金を差込み、内側の鍵のツマミに引っ掛けて回して開錠します。
必ず下見を行い、家人が不在の時間帯を把握してから、犯行に及びます。長時間、無人になる家庭は格好のターゲットとなる可能性があります。
通帳や証書、印章、カード、健康保険証だけを盗み、犯行発覚を遅らせるため、現金には手をつけないこともあるようです。

2) 具体的な防衛策

A. ピッキング、サムターン回し

  • ピッキング対策を施したシリンダー錠に変更する。
  • 現在の鍵に加え、2つ目の鍵を増設する。
  • サムターン回し防御用のツマミカバー(ホームセンターなどで千円程度で売っている)を付ける
  • ご近所で声を掛け合い、不審者の徘徊を許さない環境を作る。

B. 通帳、証書、印章

通帳、証書、印章は、別々の場所に保管しましょう。証書や通帳がなければ、取引銀行・支店名がわかりませんし、印章が揃わなければ、窓口で払戻依頼できません。どちらか片方だけ盗まれたのなら、大切なご預金を不正に引き出されてしまう可能性は、極めて低くなります。
しかし、通帳や証書を盗まれたことに気が付いた場合で、印章が残っていたからと言って、安心してはいけません。印影を写し取って、精巧な印章を偽造することは窃盗団にとって簡単なことなのです。盗まれたことに気が付いたら、直ちに、最寄の支店と警察にお知らせください。

また、当行では副印鑑票を廃止しています。これは、届出印を犯人に知られないようにするためです。
もし、古い通帳に副印鑑票が貼ってあるのを見つけたら、直ちに剥がして廃棄してください。

C. カード

カードは暗証番号が命です。続き番号や生年月日、電話番号や自動車の番号などのように簡単に他人に類推されてしまうような番号は使用しないでください。
また、暗証番号を控えたメモなどをカードと一緒に保管することはしないでください。
現在の暗証番号が洩れたかも知れないと気になるようでしたら、お客さまご自身が当行のATMで、簡単に暗証番号を変更することができます。すぐに変更しましょう。

D. 本人確認書類

免許証や健康保険証などの本人確認書類を一緒に盗まれたり、個人情報を盗み取られると、被害が拡大してしまうことがあります。盗んだ個人情報から、犯人の都合に合わせた本人確認書類を極めて精巧に偽造し、金融機関に提示することで、改印等の申請ができてしまうからです。
本人確認書類は、通帳等とは別に保管しておきましょう。