創業支援

事例紹介3

「スジアオノリ」の陸上養殖事業を創業

山内 満子 様(スリーラインズ株式会社 代表取締役社長)

創業のきっかけ

毎年続く宇和島市の若者流出に歯止めをかけるためには、かつての活気を懐かしむのではなく活気を取り戻すための新しい挑戦が必要です。私たちは、あまり知られていない、もしくは誰もやっていないだけで宇和島市に眠っている「いいもの」をプロデュースしたいと考えました。
そのため、宇和島市遊子(ゆす)の宝である「海」、「土地」を保護し、この地域で未来の子どもたちが生きていける「産業」を創造することを目的に創業しました。

事業内容(スジアオノリの生産・加工・販売 他)

当社の新しい基盤事業は、遊子(ゆす)の井戸海水を使用して陸上養殖施設で育て、自社工場にて製品加工している「きぬ青のり」です。「きぬ青のり」はスジアオノリという品種の青のりを、ミネラルたっぷりの海水で大切に育てると、絹のように美しいスジ状になることから名づけました。「きぬ青のり」は香りが豊かで栄養価が高く、体に「いいもの」を食べて欲しいと言う思いを込めて生産しております。
また、養殖真鯛の魅力を伝える事業として「三代目歌吉の店」で、家族が養殖しているブランド鯛「歌吉鯛」のおいしさを味わっていただく機会を提供しております。

創業者のコメント

この「きぬ青のり」の新規事業が開始できたのは、伊予銀行からご提案いただいた日本政策投資銀行(DBJ)主催の「第6回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション」への応募がきっかけです。当初は、想いばかりが先走りきちんとした事業計画も作れていなかった状態から応募を後押ししていただき、受賞までの7か月で自信をもって取り組める事業となりました。家族経営の小さな企業ですが、協力してこれからも地域に根差した事業ができればと思っております。

当行担当者のコメント

山内社長の「スジアオノリの陸上養殖で宇和島市遊子地区を盛り上げたい」という強い想いに共感し、支援をさせていただきました。
第6回DBJ女性新ビジネスプランコンペティションでは「女性起業ソーシャルデザイン賞」を受賞されました。これからも販路開拓支援等を通じて、成長へのサポートを行ってまいります。